表には日本的なデザインを配置し、裏側に貼られたのがこちらの木目の部分です。 輸出目的やお土産品として作られたものと推測され、木目金の技術が安定して、量産の装飾にも使用されるようになった一つの証ともいえるでしょう。 浮かび上がる木目模様は透明感があり、雲の形作る、不可思議な模様のようでもあり、光と影を映し出す、水底の土のようにも見えます。 職人たちの技術が目に触れやすい物となり、それでも尚、訴えかける情景があるのが、時を超えて伝わって来ます。