こちらは木目金の頭でございます。

木目金 縁頭 mokumegane fuchigashira

 

もっとも一般的な木目金といってもよいデザインのものです。

とはいえ、その模様は自然が作り出したもの。

唯一無二の木目金の表情を楽しめるところは、

やはり大きな特徴です。

少し暗め色味の中に、水面を透かす

光の色を感じることができます。

部分的に赤銅が施されており、

それが全体を引き締めるアクセントになっています。

個性はどの作品にもありますが、木目金は

それを身近に気付かせてくれます。

 

江戸時代中後期 赤銅、銅
H31.2×W17.1×T8.8mm 9.0g

Kashira with designed of woodgrain pattern.Unsigned.
Mid-to-late Edo period
Shakudo, Copper